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IFA 日本支部 お問い合わせ先

ようこそIFA日本支部へ

 IFA(International Fiscal Association)は、1938年に設立され、世界的に極めて評価の高い国際租税の研究機関です。全世界に60を超える各国支部を有し、100以上の国・地域に12,000人以上の会員を擁しています。IFAは、民間企業・実務専門家・政府・司法・大学等のあらゆる分野の最高レベルの方々が会して国際課税の問題を議論する場となっています。
  IFA日本支部は、IFAにおいて日本の会員の利益を代表するとともに、IFAの事業を援助・促進しています。また、海外から租税関係の学者・実務家が来日した際に懇談会を開催するほか、研究会の開催等を行っております。
  IFA日本支部では、IFAおよびIFA日本支部の活動にご賛同いただける皆様のご入会を、お待ちしております。

 

ごあいさつ

 国際租税協会(International Fiscal Association, IFA)は,国際租税法・比較租税法の研究を目的とする民間団体で,1938年2月12日に設立されました。これは,国際的二重課税がおおきな問題になった時期です。一方で,第一次大戦中に各国の租税負担が増大し,所得課税への依存が高まりました。他方で,戦間期に企業活動が国際化し,各国の異なる所得税制について経済人が関心をもつようになりました。こうして,国際連盟や国際商業会議所等の場で,国際的二重課税からの救済の方法が真剣に議論されていました。

 IFAの設立には,このような情勢が影響しています。独立の研究団体を発足させようという構想は,1936年の国際法協会パリ大会で具体化しました。この構想を積極的に推したのは,ミラノ大学のプーリエーゼ教授,ミュンスター大学のビューラー教授,アムステルダムのファン・クリムペン弁護士です。そして,当時のイタリアとドイツの政治状況にかんがみて,オランダでIFAが設立されたのです。

 その後,IFAの人的ネットワークは欧州域外にひろく拡大し,世界中の「国際課税のプロ」が交流することのできるプラットフォームとなりました。この中で,1975年10月25日には,金子宏教授や宮武敏夫弁護士をはじめとする方々のイニシアティブの下に,IFA日本支部が組織されました。2007年には,東アジアではじめての京都大会が,多数の方々のご協力を得て開催されました。さらに,本庄資前会長の下で支部活動が活性化され,現在に至っています。

 私がIFAの活動に参加しはじめたのは,20代のおわりでした。若手(に限りませんがとりわけ若手)の会員にとっては,グローバルな観点から国際課税の最新の動向にふれる機会を持つことができますし,きわめて広範囲の友人ができます。また,IFA年次大会のプログラムは,綿密な準備をへて作成されており,OECDや国連などの公的機関の担当者も常時スピーカーとして登場します。これらは,ほかにはないIFAの魅力といえましょう。

産官学の垣根をこえたIFAの活動に,多くの皆様が参加されることを期待しております。

IFA日本支部理事長
 増井良啓



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